人生は自分が決める

このブログを訪れてくれた皆様が幸せに過ごせるように願って綴っていきたいと思います

あなた自身が親に影響を与える生き方を


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作家の三浦綾子さんは、たくさんの読者からの相談の手紙を受け入れ、いつも丁寧に返事を書かれていました。

 

その中で、父親に愛人がいたことに苦しむ娘さんからの相談があったようです。

 

その方に対する、三浦綾子さんの返事が素晴らしくて、私はとっても心に残っているのです。

 

「お手紙、心を痛めつつ拝見しました。こともあろうに、尊敬するお父さまに愛人があったとは…

いったい何と申し上げたらいいのでしょう。死をもってお父さまに抗議したいという一行に、まだ二十歳になられたばかりの純粋なあなたの苦しみが、どんなに大きなものであるかを思います。

 

お父さまは長い間、お母さまやあなたがたを裏切ってこられた。この世で最も尊敬されていいようにふるまいながら。

 

あなたが、お父さまを不潔だと思い、裏切られたと悲しむことは当然です。

お父さまは、確かに人間としてまちがったことをしているのです。道ならぬことをしているのです。

あなたからも糾弾されても仕方がないのです。

罵られても仕方がないのです。

あなたが、もし抗議するために死んだとしても、お父さまはそれだけの罰を受けるに価するのです。

 

子供にとって、親は「尊敬」できる人であってほしいのです。

それにもまして「清潔」な人であってほしいのです。

あなたがこの世が灰色に見え、生きる気力がなくなったとおっしゃるのは当然です。

まじめな、そして若いあなたが、もしそう感じなければ、それこそおかしいかもしれません。

 

しかしわたしは、ここであなたの姿勢について指摘しなければならないと思います。

いかにショックであったからといって、あなたがやけのやんぱちになっていくのを、黙って手をこまねいて見ているわけにはいかないのです。

 

わたしたちは、自分を育てる義務があります。これは、人間として生まれてきた者の最大の義務でしょう。

義務とは文字どおり義(ただ)しい務めなのです。

きびしいことを承知で、敢えてわたしは申しあげます。

 

今後、わたしたちの周りにどんな事件が起きるか、はかり知れないのです。

お父さまが思いがけない醜い秘密を持っていたように、お母さまもまた、思いがけない一面をあなたに見せる日がこないとも限らない。

また、お兄さんも妹さんも、ある日突如として、あなたを混乱させるようなことをしでかすかもしれない。

その度に、あなたは周囲にふり回され、絶望し、自暴自棄に陥っていてよいのでしょうか。

人は環境によって左右されるといいます。が、それは果たして真理でしょうか。

 

親に二号がいたからといって、その子がみな絶望して生活が荒れるとは限りますまい。

あなたよりも、もっと悪い状況の中で、すっくと自分の足で立って、立派に歩いていく人もあるのです。

 

わたしは、今あなたが、父親から影響される、受身の被害者意識だけで生きる弱虫であってはほしくないのです。

あなたの生き方が父親に影響し、父親の生き方を変えるという積極的生き方のあることも、知ってほしいのです。

罪と許しの問題は、また別の機会に話しましょう。

心からの祈りをこめて。」

 

本に載っていたこの返事を読んで、なんだか感動してしまいました。

 

別に自分のことでもないんですが、誰にとってもあてはまることですよね。

 

周囲に振り回され自暴自棄になってしまうことは、誰にでも起こりうることです。

 

それでも、受け身の被害者意識で生きていてはいけない。

自分の足でしっかり立って、自分にできることをやっていくしかないんだと励まされるようですね。

 

こんなお返事が書ける三浦綾子さんに憧れます。