苫米地英人さんの「金持ち脳 捨てることから幸せは始まる」を読みました。
参考になることも多く書いてあったので、紹介します。
貧乏脳ではなく、金持ち脳になるとはどういうことでしょうか。それは、まず、次の2つのことをしっかりと認識することなのです。
1、金で満足は買えないという事実を知ること
金で満足を買うことができると考えていると、金を使って満足を手に入れようとするあまり、どうしても支出を優先させてしまう。
しかし、金で満足は買えないという事実を思い知ると、人は自然に余計なお金を使わなくなる。
満足はお金で買うものではないという原則がわかれば、たとえば収入の8割ぐらいを使おうという、収入優位の考え方をするようになるのである。
このように、収入先行の人を金持ちというのであって、稼ぎのいい高収入の人を金持ちとはいわない。
なぜならば、高収入でも、支出が先行していれば、その人間は貧乏だからである。
つまり、金持ちか貧乏かを判断するにあたって、金額の話は問題外なのである。
また、金で満足を買えないことがわかれば、金では買えない満足があることを知るようになるだろう。
それをたくさん貯めることができれば、その人間は、大金持ちになれるではないか。
たとえば、都内でも、ただで入れる施設はたくさんある。
寺や神社へ行けば「ご縁がありますように」
という意味の五円玉一つで、その静寂な雰囲気に触れ、神道や仏教の真髄に近づくことができよう。
立法や司法の現場を訪れれば、いやでも日本の政治や裁判のあり方に興味を持つだろうし、高額のコンサートホールに行かなくても、ただで音楽を聞かせてくれるところもある。
あるいは、わずかな交通費を払って郊外に出かければ、海も山も目の前だ。
昔の町並みを残す町を訪れて歴史に触れるのもいいだろう。
このように、お金で満足は手に入らないことを知れば、金を使わなくても手に入れるモノの価値がわかり、手に入れる方法が見えてくる。
したがって、続々と手に入り、満足するようになる。
そうすれば、金を使って手に入れようとはしなくなる。
収入を優位に考えるようになって、支出優位にはならない。だから、実収入とは無関係に金持ちになれるのである。
2、エフィカシーを上げること
エフィカシーとは、コーチングの用語で、
「自己能力に対する自己評価」という意味である。
たから、エフィカシーを上げるということは、「自分は金を稼げる人間だという自己評価」を上げることである。
たとえば、同じ大都市に住んでいながら、たくさん稼ぐ人間と、稼げない人間がいるのはなぜか。
両者は同じ町並みを見て、同じスーパーなり同じコンビニなりで買い物をしているわけだが、見ているものが違うのである。
だから、稼げる人間と稼げない人間との差が生じる。
エフィカシーが高い人間は、自分は稼げる人間だということを確信しているから、稼ぎ方が見えるのである。
彼らは、稼ぐ必要があるから稼ぎ方を研究しているのでもなく、稼ぐことができるのでもない。
入ってきたお金の額に応じて、収支のバランスを取ることができるのである。
そうすると、ずっと金持ちでいられるのである。