無駄口をたたいたり、話を脱線させたりせず、言いたいことを十分に考え抜いた上で、その考えを簡潔かつ目的をもって表現する。
簡潔に話すことこそが、最もパワフルな話し方です。
老子いわく、「知るものは言わず、言う者は知らず」です。
このように、しゃべりすぎないようにすることをサイレントパワーというそうです。
サイレントパワーを身につけるには、会話をコントロールすることを学ぶ必要があります。
ほとんどの人はしゃべりすぎるのです。
話す内容も、ほとんどの場合、単なる雑音や、自分を楽しませるだけのどうでもいいような戯言です。
しゃべりたい欲求をコントロールすることはサイレントパワーの鍵のひとつです。
また、相手と反対の態度をとることが必要になる場合があります。
人が寄りかかってきたときには、あなたは一歩下がる。
人が大騒ぎをしているときには、あなたは静かにしている。
人が走るとき、あなたは歩く。
自分をコントロールし、安定感を醸し出すのです。
自分ではまだ自信が無くても、弱さを見せてはいけません。強くありましょう。勇敢でありましょう。
人を批判することは決して立派な行為ではなありません。
何の役にも立たないし、自分が怒りを隠していることを暴露しているようなものです。
第一、自分のエネルギーを低下させることになります。
そして、議論しないのがサイレントパワーの流儀なのです。
深刻さというものは、傲慢もしくは不安、多くはその両方から生じるエゴの病です。
それと同じで、議論やディベートもまたエゴの病なのです。
知的な判断なら、勝手にさせておけばいいのです。
言葉で人を言い負かそうとか、考えを改めさせようとか、説き伏せようとしても、結局は誰からも感謝されることはないのです。
サイレントパワーを身につけられるようにしたいですね。